MG ゴッドガンダム製作04(合わせ目消し)

MG_GOD_GUNDAM

今回はそれらしいことをしていきます。

その名も「合わせ目消し」‼

最新のキットは頭部含め見事なパーツ分割なのでほとんど必要ない小技ですが、そうはいってもどこかしらには使うことになる必須のスキルです。

本キットも何箇所かやった方がいいと思う所はあるので紹介していきます。

①頭部

頭部はカメラアイとフェイスマスクのパーツを挿し込んでから前後に分割されたヘルメットで挟み込む構造です。なので、頭部の全周に合わせ目が出来てしまします。

こんな感じ

デザイン次第ではこの合わせ目をさらに深くして際立たせる(モールド化ともいう)ことで誤魔化手法もありますが、このガンダムの場合はそういう感じではないので消していきます。

合わせ目を消すためには接着剤でパーツを溶かし合って貼り合わせることで一つの部品に融合さなくてはなりませんが、前後でヘルメットが分割されている場合の頭部の基本的な構造は2つ上の画像の通りカメラアイとフェイスマスク部を先に組み込んでおく必要があります。

ただ、それだと貼り合わせた後にカメラアイを個別に塗装をするのは困難ですし、塗装した後のフェイスマスク部をマスキングしてから組み込んで貼り合わせるのも間に塗装の工程を挟むのでめんどくさいです。


そういう時には画像の赤い破線の部分にあった差し込み形状を切り飛ばしてヘルメットの下から挿し込めるようにするのがセオリーです。(これが後ハメ加工と言われるやつです。)
抜けなければ挿し込むだけでもいいですが、緩いようなら接着すればOKです。
(関係ない所に接着剤が付かないようにだけ気を付けましょう。)

ちゃんと下からフェイス部が挿し込めるか確認したら、実際に頭部のパーツを接着していきます。

赤い矢印が指している隙間に接着剤を流し込んで20秒くらい待ってから思いっきり圧着します。
流し込んだ直後だとまだパーツが十分に溶けていないため、上手く融合しない可能性があります。

そうすると溶けた樹脂が合わせ目からムニュっと出てきます。
これがしっかり全周出てくれば成功です。
出てこなかった場合は合わせ目の上から更に接着剤を流し込みましょう。

ムニュっとした部分が固まれば切削作業が出来るようになりますが、最低2日は待つことをお勧めします。
切削作業自体は6時間も待てば出来るようにはなりますが、完全に乾燥しないと整えた後も接着剤が乾燥して体積が減っていき、作業直後は綺麗に平らになっていてもいざ塗装するときになったら「アレっ?消したはずなのに・・・」となることがあります。

ちょうど失敗した部品の写真があるので参考として載せておきます。

左が成功。右は乾燥時間が足りずヒケが線として現れてしまった状態。

急がなくても塗装までにやることはいくらでもあるので、やり直しをしない為にもきっちり乾燥させましょう。

②籠手

これは左右に分割されているので、部品を縦断する形で合わせ目ができます。
この部品は指の方に突起のディティールがありヤスリ掛けがうまくできないと思ったので、指の部分は溝(モールド)にして甲の部分だけ合わせ目を消すことにしました。

完成状態

左が完成状態。右が未加工状態。
全部消すよりも籠手っぽい感じがして私はいいと思います。

ただ、このパーツも間に2個挟み込む部品があるので後ハメ加工をしました。
クローと前腕部のパーツを挟み込む構造なので、その挿し込む部分をちょうどアルファベットの「C」になるように開放してあげて接着後も部品を押し込めば入る様にしておきます。

こんなイメージ

コツは軸よりほんの少しだけ入り口を小さくしておくことです。
キツ過ぎると部品を押し込んだ時に穴の部品が割れますし、緩すぎると軸がグラグラしてパーツを保持しなくなるので意外とさじ加減が難しい加工になります。

パーツの形状や厚みでたわみ具合は変わってくるので、穴を削って調整しながらイイ感じの所を探しましょう。

緩くなってしまった場合は軸にテープを貼って太くしたり、瞬間接着剤で当てを作ってあげれは保持力は調整できるので、割れるよりは緩い方がマシというのが私の持論です。

やった後に気づいたんですけど、合わせ目を消したとしても甲の部分はそこそこクローの死角になる部分なので無理に消す必要はなかったかもしれません・・・

でも、ガンプラは自分だけがわかっている見えない努力をすればするほど完成した時の質が良く見える気がするので、やれる所はやっておいた方がいいと思います。
自己満足できるかが重要です。

あと、細かい話ですが、クローは裏面が肉抜き穴になっているのでパテで埋めています。

これも2日は乾燥させた方が良かったです。私は塗装前に見事にヒケてしまっていました。
しかし、どうせそんなに見える部分でもないので今回はそのまま塗装してしまいました。

ヤスリ掛けの時の注意点として、ゲート跡は他の部分より樹脂の密度が高くて硬い為、加工具合に差が出やすいというのがあります。

写真は接着剤で貼り合わせた後はみ出した部分に紙やすりを掛けてならしている途中ですが、ゲート部分だけ明らかに出っ張っているのがわかると思います。
手で持ってヤスリ掛けをするとゲートの所だけ段差になってしまうことが多々ある為、こういう所は金属ヤスリでしっかり平面にしておきましょう。


こんな感じ

次回はもう少しめんどくさい合わせ目けしの話をします。

では。

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