MG シャイニングガンダム製作01(前置き)

MG_シャイニングGUNDAM

前回のブログにありましたように、プレゼント用にこいつを作っていました。
お盆休み中の完成を目指して休みのほとんどを作業に費やしてきましたが、最後の最後で塗装に失敗し、リカバリーもミスり完成させるに至りませんでした。

部品はこの通りプラスチックの表面が溶け、溶剤で溶かした塗料と融合して取れなくなりザラザラになって取り返しがつかない状態になりました。

なんなら溶剤を捨てる時に部品が1個排水溝に流れていったので、完全に道は断たれた感じです。

ラストまで全く問題なかったのに、最後に塗装したパーツ達だけトップコート噴いたら急にパーツの表面がひび割れだしてきてしまったんですよね…
ちょうどドラゴンボールのピッコロとかベジータが力んでるときの頭の血管みたいな模様が無数に出てくる感じです。

原因は塗装縮みという現象で、塗料を厚く塗りすぎたり完全に乾燥する前に次の塗装をしたりするとなるらしいですね。
思い返せば、途中からエアブラシのパワーが下がって塗料がダマになり始めたんで、ニードル周りが汚れて詰まったのかな~とか思って一度バラして掃除して、それでもあまり変わらなかったから塗料をやたら希釈して塗装したんですよね…
そうなると当然タレそうになるくらい噴くしかないんで、相当な厚塗りかつ生乾きの状態になってたんだと思います。

作業内容を書くつもりでしたけど、せっかくなんでブログ内で扱ったこともないですし塗装について書きましょうか。

個人的にエアブラシ塗装で気を付けることは大きく3つじゃないですかね。

①エア圧
今回の塗装縮みを引き起こした張本人。
なぜエア圧が下がったのかはわからないですが、通常0.05Mpa~0.1Mpaのところ0.02Mpaになってたんですよね。
これが希釈の話に繋がっていくんですけど、パワーが高いほど濃い塗料を噴き付けることができます。塗料が濃いほど少ない回数で塗膜が仕上がるので極限のエア圧で超濃度の塗料を噴き付けるのが最強!とはならないのが奥が深いところです。
実際、0.1Mpaだとガンプラ程度のサイズならパーツを吹き飛ばすくらいのパワーがあります。

平坦な部品を塗装する分にはパワー最大もアリかもしれないですけど、ガンプラには小さな凹凸がたくさんあります。
最強のエア圧で超濃度の塗料を塗装すると細かい溝とかまで塗料が入っていかないんですね。
じゃあ、最強のエア圧で薄めた塗料を使うのがいいのかというとそれもダメ。
部品についた塗料がエアーで吹っ飛ばされて打ち上げ花火のような模様になります。

悟空も言ってましたが、「普通の状態が一番バランスがいい」ということです。
個人的にはなるべく低い圧で細かい所にもしっかり塗料を乗せたいので、0.05Mpaを推奨します。

②希釈率
これは上記でも触れたように、エア圧との兼ね合いで最適な濃度は変わってきます。
エアブラシで塗装するならとりあえず2~3倍を目安にして適当なもので試し噴きをしていい感じの希釈率を探してください。
投げやりな言い方ですが、商品とか同じメーカーの塗料でもそのまま使えるくらいの濃度だったりやたら濃かったりで一概に言えないので試し噴きで都度確認した方がいいです。

紙コップとか希釈に使った容器の内壁に塗料を流してみて、垂れた痕がやや透けるくらいがいい感じのことが多いです。
こんな感じ?

メタリックカラーは目安は一概に言えない気がします。
とにかく吹いてみてザラザラするでもなく、塗料が風圧で吹き飛ばされるでもない良い所を狙うしかないです。
ただ、メタリックカラーは隠ぺい力が高いので、多少薄めでも結構ちゃんと塗れたりします。

③湿度
これは道具でほとんど解決しますが、その道具がないとエアブラシが水を噴き出すことがあります。
湿度60%以上の時は良くないと聞いたことがある気がします。

コンプレッサーは外気を取り込んでそれを圧縮して送り出してくるわけですけど、いい感じになじんでいた空気中の水分が空気の体積を急に小さくされたことにより空気中に溶け込み切れず、一部が液体として締め出されてしまうんですね。
それがホースの中を伝ってどこかのタイミングでノズルから噴き出してしまうというわけです。

コンプレッサー自体にレギュレータ(水抜き)が付いている物もありますが、これだけでは不十分なのか自分はこれだけの時はよく水が出てきていました。

しかし、先ほど言ったようにドレンキャッチャーを使えばその心配はほぼなくなります。
少なくとも自分はこれを使い始めてから水が噴き出たことはないです。
塗装のやり直しはモチベーションを大きく下げるので時間だけでなく、完成度にも影響を与える可能性があります。

3000円しない物なので、非常におススメです。

追加のキットが届くまで完成させられないので途中までになってしまいますが、それなりに拘りを持って作っていたので工程は更新していきます。

では。

次の記事 ⇒ MG シャイニングガンダム製作02(組立て①)

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