MG ゴッドガンダム製作02(パーツの切り出し)

MG_GOD_GUNDAM

今回から実際に作業に入っていきます。

表面処理の基本的な作業の流れは、

1.ランナーからパーツを切り出す
2.ゲートをカット
3.デザインナイフで整える
4.モールドがあれば掘り直し
5.ヤスリ掛け

この1~5の作業を全てのパーツがランナーから無くなるまで繰り返します。
プラモデル製作においてこの作業をしている時間がたぶん最も長く、最も苦しい部分だと思います。


ランナーというのはパーツの周りを囲っている格子状の太い部分。
ゲートというのはパーツに繋がっている細い部分です。

気持ち的には部品のすぐそばをニッパーでカットしたくなると思います。
でも、ニッパーというのは「切る」というより「潰す」という切断方法に近いので、ニッパーの切り口はちょうど板ガムを折り曲げたような白化した状態になります。

これがパーツで起きてしまうとその分ヤスリ掛けの量が増えてパーツの形が変わってしまったり、もっとひどいと抉れてパテで補修するか凹みを受け入れるかを迫られることになります。

なので、ここはパーツから遠い黄色のラインあたりに刃を当ててカットしてください。


こんな感じで

次に、残ったゲートはデザインナイフで切り落とします。

画像のように慣れるまでは自分に向けないように刃を滑らせてください。
切れ味がカッターの比ではないので、刺さると本当に危険です。

この時は一度に根元から切り落とすのではなく、少しずつ削り落とす感じでやった方がパーツが白化しにくいです。

あとは、なるべく刃の先端を使ってゲートを切り落としましょう。
刃が当たった部分のパーツは傷がつくことがあります。

塗装する人は隠す手段がいろいろありますが、素組で飾りたい人は結構目立つので特に注意するようにしてください。

次はモールド(溝)の掘り直しです。

写真だとわかりにくいかもしれないですが、外周が垂直に近い形状のパーツほど金型の構造上どうしても部品の端っこは溝が薄くなります。
このまま塗装をすると塗料で完全に溝が埋まってしまいスミ入れが綺麗にできなくなるので、液体が流れやすくなるようにしっかりとした溝を引き直しておきます。

こういう地道な作業の積み重ねが最後に大きな仕上がりの差となって出てきます。

まずは、ニードルのガイドになるように薄くなった溝に沿ってテープでも何でもいいので貼ります。

そうしたらこれにニードルを当てて力を入れずに何回もなぞります。
1回でやろうと力を入れてニードルを動かすとニードルが逸れて関係ないところに深い傷がついてしまい、補修作業でやる気にも深い傷を負うことになります。

力を入れてない状態なら逸れてもちょっとヤスリで擦れば傷は消えるので、絶対やさしく作業をしましょう。

ニードルで溝を掘った跡はけば立っているので、小さくカットした#1000の紙やすりで溝を整えてあげます。

このタイミングでゲート部分のヤスリ掛けをするのもいいですが、このパーツは隣接する部品があるのでその部品と同時にヤスリを掛けた方が段差の無い綺麗な面にできます。

完成状態の写真を撮り忘れていましたが、ここまでの作業時間は大体20分くらいです。
これを他の外装部品全てに行っていくわけですが、ミスをするほど補修に時間を取られるので集中力が切れないよう毎日少しずつ進めることをお勧めします。

次回はパーティングの処理のお話になると思います。

では。

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